事務局レポ[森田さん編] > 第2回UGF

 ちょうど一週間たってしまいましたが、若干落ち着いてきましたので、レポを書くことにいたしました。森田さんの分だけですけどね(笑)

 第2回アップグレードふくいのテーマは、「アクセシビリティ&CSS」

 といっても、セミナーですから実際の細かい手順やスキルを学ぶというわけではなく、ウェブ制作という観点から今回のテーマである「アクセシビリティ&CSS」がどういう位置づけにあるのか。また、実際にアクセシビリティを実装するための、全体的なワークフローはどうなっているのかといった、木で言えば根や幹となるであろう部分のお話しを中心に語ってくださいました。


テクニックではなく、どんなサイトを作るのかが大事

 森田さんは、「アクセシビリティとクリエイティブを踏まえたこれからのウェブ制作」というタイトルで1時間弱位お話しいただきました。
 森田さんが所属する会社であるbA社について、ご紹介のあと本編に入ったのですが、会社設立の由来もなかなか興味深かったです。下請け的であった、ウェブ制作で下請けを脱却してトップを取るために有志を募って法人化。それで、実際にきっちり業界トップレベルに登りつめてしまうのですからすごい。全員がプロフェッショナルの集まりだったでしょうから、ぶつかりあうことも多かったでしょう。

 前半部分で森田さんがおっしゃっていたのは、「アクセシビリティ」と「クリエイティブ」がそれぞれなんなのかをきちっと認識した上で、進めないといけないと。ウェブ制作を進める上では、「戦略」や「設計」が非常に重要であって、実際にサイトとして「表現」したり「実装」するのはその後である。そして、アクセシビリティというのは、4つの要素の中で一番後に回る「実装」の一部分であるとのこと。
 といっても、もちろんそれをおろそかにしていいということでは決してなくて、その上で、要件をキチット満たすことは当然であるということをおっしゃっていました。

 その上で、より高いクオリティでユーザーとコミュニケーションを進めるべきだと。ですから、決してFlashに代表されるようなエモーショナルコンテンツ(このセミナーではじめて聞いた言葉でした(笑))を否定するものでもなんでもなくて、こうしたコンテンツを楽しみにしている人視聴できる人のために両方を用意して、不都合なくみれるようにしてあげればよいというわけです。
 実際に作り上げるには、スキル・努力がいる訳ですが、サイトを見る側にとってはこれほどありがたいことはないと思う次第です。


ユーザーと企業のギャップを埋める

 「ユーザー」はネットユーザー。「企業」はサイト側ということで、ユーザーは「何かを見たい」という動機を持ってサイトに訪れるわけですよね。また、企業の方も「何かを見せたい」と思うから、サイトを用意するわけです。ただ、実際には両者の思っている「何か」を一致させることは難しくて、大なり小なりギャップがあるものだと。
 このギャップを埋めることこそが、ウェブ制作側の視点として重要であると。また、「クリエイティブ」なサイトというのは、こうしたコミュニケーションをただ成立させるだけでなくより高いクウォリティで実現するものである。と、定義されていました。
 こうしたクウォリティというのは、センスというよりもプロセスに左右されるため、社員それぞれの頭の中にある「暗黙値」をすべて明確にして、オープンにして全員が共有できる「形式値」にすることが必要であるとのこと。
 これはまさに形式ではなく、本当の意味での情報共有。新しいノウハウというか、そうしたものを個人にとどめるのではなくて全員でオープンにして共有化していく。集団でプロジェクトを動かしていくことによりどんどんリソースが増えていきますよね。個人で有効性を理解することはそれほど難しくないんですが、会社でキチンとシステム化していることがスバラシイと思います。





 少し時間の余った森田さん(笑)、事例紹介としていくつかのサイトをご紹介いただきました。

レガシー*映像がふんだんに使われています。それはもうTVCMとかのレベルです。

フォレストフォエバー富士フィルムさんが管理されているサイト。現地にいけない場合でも、現地の写真家から写真をもらったりヒアリングしたりと森の取材に時間をかけてらっしゃるとのことでした。

他にもありましたが、キチンとサイトまでメモれたのはこの二つ(笑)
 #ワンデーアキビューとかフォレスター等のサイトをご紹介いただきました。



 ご紹介いただいたのは、いわゆるエモーショナルコンテンツ(←先週、初めて聞いたのに(笑))をふんだんに盛り込んだサイトだったんですが、そうしたコンテンツを見れない方だったとしても、キチンと情報を見ることができるんですよね。

 「ウェブデザイン」とはクリエイティブに優れたサイトを作ること。

 とおっしゃっていた森田さんが携わって、キチンと形にしたサイトは本当にスバラシイ事例ばかりでした。
 はるばる福井の地までお越しいただき、スバラシイセミナーを開催していただきありがとうございました! > 森田さん



 次回、神森さんのレポをお届けするのは・・・未定です(笑)