事務局レポ[神森さん編] > 第2回UGF
ではでは、イベント参加されましマサテさんにまかされましたセミナーレポ(笑)引き続きまして神森さんのセミナーについて、ちょっとまとめてみたいと思います。といっても間隔5日も空いてますね。スイマセン。記憶もややあいまいに・・・まずい(笑)
アンカーテクノロジーの神森さんは、森田さんの体系的なお話しとは打って変わって、実際に業務として行っているワークフローを紹介しつつ、実際にソフトを操作しながらといった感じでより具体的に流れをつかめるセミナー内容でした。
テーマは、「Dreamweaver、Contributeでアクセシビリティを実装する」テーマの通り、両ソフトを連携して用いることによるメリットが十分に感じられるものとなりました。
神森さんは、アクセシビリティに取り組むにあたって、「できることからはじめよう」とおっしゃっていました。JIS、ウェブ標準等、世間一般に言われるものは当然守るべきであると。具体的な実装を行っていく中で、CSSによる制御というのが最適であるとのことでした。
また、Dreamweaver等のツールは決して万能ではなく、HTMLの知識を持ち合わせていないのであれば、こうしたツールを用いて制作してはいけないと。
ツールにはそれぞれ癖というか、長所・短所があるので、機能全般を理解して良い部分を活用していくのが良い選択であるとおっしゃっていました。
こうした前段のお話しをされた後、事例紹介として日本電子専門学校のウェブ制作に携わった際のエピソードをお話しくださいました。
日本電子専門学校から受けたサイト制作の要件は、以下の通りとのこと。
・フルCSSによるレイアウト
・文書構造を意識したマークアップ
・学科紹介をわかりやすくして欲しい
・既存のページがあるので、それについてはCSS化して欲しい
こうした要件に沿って、サイトのCSS化を社内で進めていったそうなのですが、実際には、なかなかうまく行かなかった上に、想像以上にリニューアルに時間がかかってしまったそうです。
この失敗の主な原因は、「CSS設定を制作メンバー各自に任せてしまったこと」だったそうです。CSS設定を行うには、ブラウザによるチェックや、各要素をキチンと洗い出すことが必要となるほか、スキルの差による効率の低下などを考慮する必要があるため、その後のリニューアルでは、最初にCSS設定を一人の人間がキチンと行ったうえで、実際のサイト制作を進めたところ、非常にスムーズに作業が進んだそうです。
こうした全体で統一すべき部分については、一人(もしくはチームでも構わないと思いますが)で、最初に全て制作・設定を行っておくことで、後でチェックする部分が減り作業効率が上がるということで、こうした考えはウェブ制作に限ったことではなく、大事なことだなあ感じた次第です。
この後は、実際の作業手順についてDreamweaverを用いながらご紹介いただきました。
ウェブ制作の基本的な作業手順としては、以下の繰り返しとなるそうです。
[1]HTML作成
[2]CSS設定
[3]ブラウザチェック
後は、Dreamweaverのとても便利な機能として、「コードスニベット」という機能を紹介されていました。これは、「よく利用するコードを事前に登録できる機能」だそうで、ライブラリに近い機能だそうです。
この機能を使用することにより、スキルに差のある制作者との共同によるウェブ制作であっても、スムーズにその差を埋めてくれる。要するにスキルの共有化を計るために不可欠な機能だそうです。
また、Contributeというソフトについてもご紹介いただきました。
このソフトの長所は、Dreamweaverとテンプレートを互換できることや、Dreamweaverのライブラリを共有アセットに登録することができることなどを挙げておられました。
また、ワード(いわゆるワープロソフトですね)のスタイルを利用することで、制作者よりもリテラシーの低いクライアント自身であっても、かなり簡単に更新ができるようになるとのことで、実際に簡単にデモを行っていただきました。
見た感じでは、ドラッグアンドドロップで簡単に更新されており、CSSによってスタイルも崩れることがなく、非常に魅力的なツールに感じました。
なんといっても、普段かなりの方が慣れ親しんでいるであろう、ワードというソフトを用いて更新できるというのは非常にとっつきがいいですよね。会社などでも、情報系企業などを除くとサイトを更新される方って、一部の方だけだと思うんです。少なくとも全員はできないと思います。
神森さんは、クライアントの予算に応じて提案しているソリューションのひとつであり、またこれは予算がないときに提案している、とおっしゃっていましたが、福井でのウェブ制作業界にとっては、非常に参考になるものではなかったかなと感じました。
参考までに、参加された方のレポリンクをば。
(報告書かれた方は、ご一報くださいませっ。)[マサテさんのプチレポ]
http://www.mathatelle.com/archives/2005/09/2_4.html[imaiさんのプチレポ]
http://blog.karakuriya.biz/archives/2005/09/post_106.html